荒々しい渦に磨かれて、うまくなる ― 本家松浦酒造場の日本酒「鳴門鯛 純米吟醸 巴」と三山ひろし「鳴門海流」|味わい・合うおつまみ

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今日のペアリング

  • 日本酒:鳴門鯛(なるとたい) 純米吟醸 巴(ともえ)/徳島県産米「あわいちば山田錦」100%使用・精米歩合58%・アルコール分15度/株式会社本家松浦酒造場(徳島県鳴門市大麻町池谷字柳の本19番地)
    公式サイト:https://narutotai.jp/
  • 歌謡曲:「鳴門海流」三山ひろし(2026年)
    YouTube:https://www.youtube.com/watch?v=pUXqt1iYeqU

酒蔵の話

徳島県の鳴門鯛 純米吟醸 巴

本家松浦酒造場の創業は文化元年(1804年)。二代目・松浦直蔵由往が酒造業を始めたことにさかのぼります。以来、鳴門の地で酒を醸し続け、明治19年(1886年)には看板銘柄「鳴門鯛」の商標登録が認可されました。現在、代表取締役会長は立花治氏、代表取締役は立花照弘氏、取締役社長は酒井友氏が務めています。

今回合わせる「鳴門鯛 純米吟醸 巴(ともえ)」は、徳島県産米「あわいちば山田錦」を100%使用し、精米歩合58%で仕込んだ純米吟醸酒。アルコール分は15度です。なめらかな酸と心地よい果実感、上品な香りが特徴で、和食にも洋食にも合う一本として、「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」では2023年・2025年に金賞、2026年には最高金賞を受けています。

土地の話

蔵のある鳴門市大麻町は、吉野川の下流に広がる土地です。蔵から車で数分の範囲に、四国八十八ヶ所の第一番札所・霊山寺(りょうぜんじ)と、阿波国一宮・大麻比古神社が並んで鎮座しています。霊山寺は伝承によれば天平年間(729〜749年)に行基が開いたとされ、四国遍路の「発願の寺」として知られる古刹。大麻比古神社は地元で「大麻さん」と呼ばれ、大麻比古神を祀る阿波国の一宮です。

鳴門といえば、もう一つ外せないのが鳴門海峡の渦潮です。海上保安庁第八管区海洋情報部によれば、鳴門海峡は強い流れのときに時速19km以上に達することもあるといいます。この荒い潮にあらがって泳ぐ真鯛は身が引き締まることで知られ、「鳴門鯛」というブランド名で呼ばれています。蔵の看板銘柄の名も、この地元の鯛にちなんでいます。同じ渦潮が育てるのが、歯ごたえと風味の強さで知られる「鳴門わかめ」です。

音楽の話

「鳴門海流」は、演歌歌手・三山ひろしが2026年6月24日に発表したシングルです。作詞は万城たかし、作曲は弦哲也、編曲は南郷達也。鳴門海峡の激しい潮の流れを背景に、男のロマンと心意気を歌った作品で、オリコン週間シングルランキングで最高22位を記録しました。

三山ひろしは1980年9月17日、高知県南国市生まれ。本名は恒石正彰。25歳で上京し、苦労を重ねたのち、2009年6月に「人恋酒場」でデビューしました。芸名の「三山」は、出身の高知県が三方を山に囲まれた土地であることと、師匠である作曲家・中村典正の別名「山口ひろし」にちなんでつけられたものです。ステージで歌いながらけん玉を披露する「けん玉演歌歌手」としても知られ、2015年の第66回NHK紅白歌合戦に初出場して以来、紅白の常連として親しまれています。

なぜこの組み合わせなのか

「鳴門鯛」という酒の名は、鳴門海峡の激しい渦潮にあらがって泳ぎ、身を引き締めていく一匹の鯛からもらったもの。荒々しい流れに磨かれてこそ、うまくなる――それは魚だけでなく、この土地の酒にも通じる物語です。

一方「鳴門海流」は、まさにその激しい潮流を背景に、男の心意気を歌った一曲です。海峡を知らない人が聴いても、歌の向こうに渦潮の轟きが聞こえてくるようです。

渦に揉まれて育つ魚の名を背負った酒と、渦を見つめて心意気を歌った曲。どちらも、鳴門海峡という同じ荒々しい海から生まれた物語です。グラスを傾けながら、その向こうに広がる海峡の渦潮を思い浮かべてみてください。

この一本を、探すなら

※楽天市場へのリンクは広告(アフィリエイト)です。在庫・取扱いは変動します。お近くの酒販店でも、ぜひ銘柄名を伝えて探してみてください。

🌡️ おすすめの飲み方:よく冷やして、口の広いワイングラスで。「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」でも評価されてきた、なめらかな酸と上品な香りが一番引き立つ飲み方です。

合わせたい「アテ」

鳴門鯛 純米吟醸 巴に合わせた料理

  • 生わかめときゅうりの酢の物
    鳴門海峡の激しい潮流に育てられた「鳴門わかめ」は、肉厚で歯ごたえが強く、風味豊かなことで知られています。さっぱりとした酢の物にすると、わかめ本来の歯ごたえと香りがよくわかります。純米吟醸のなめらかな酸と、酢の物の酸味が自然に重なります。
    レシピはこちら:クラシル「生わかめときゅうりの酢の物」
  • 阿波尾鶏の皮パリソテー
    徳島県が10年以上かけて開発した地鶏「阿波尾鶏」。皮をじっくり焼いて香ばしく仕立てた一皿は、鶏の旨味がしっかり感じられます。香ばしい焼き目の香りが、純米吟醸酒の上品な吟醸香と響き合います。
    レシピはこちら:クックパッド「地鶏 阿波尾鶏 もも の皮パリソテー」

科学的にひとこと:酢の物の酸味は日本酒に含まれる有機酸と重なり合い、口の中の後味をすっきりまとめてくれます。鶏の皮をじっくり焼いたときに生まれる香ばしい香気成分(メイラード反応による)は、純米吟醸酒の華やかな吟醸香と合わさって、香りに奥行きを与えてくれます。

この蔵をたずねるなら

本家松浦酒造場
徳島県鳴門市大麻町池谷字柳の本19番地/JR高徳線「池谷駅」から徒歩約15分、JR鳴門線「阿波大谷駅」から徒歩約8分、鳴門西ICから車で約10分。
蔵のある大麻町は吉野川の下流に広がる土地で、すぐそばに四国遍路の第一番札所や阿波国一宮が集まっています。

近くの観光スポット

  • 霊山寺(四国八十八ヶ所第一番札所)/鳴門市大麻町板東|蔵から車で約5分・約2km
    山号は竺和山、本尊は釈迦如来。伝承では天平年間(729〜749年)に行基が開いたとされ、四国遍路の「発願の寺」として知られています。
  • 大麻比古神社(阿波国一宮)/鳴門市大麻町板東|蔵から車で約6分・約3km
    地元で「大麻さん」と呼ばれる阿波国一宮。大麻比古神を祀り、境内の背後には奥宮のある大麻山がそびえています。
  • 鳴門市ドイツ館/鳴門市大麻町桧|蔵から車で約7分・約3km
    第一次世界大戦中に板東俘虜収容所へ収容されたドイツ兵楽団が、1918年6月1日にベートーヴェン「交響曲第九番」を日本で初めて全楽章演奏した歴史を伝える資料館。開館9:30〜17:00(最終入館16:30)、第4月曜・年末休館。訪問前に休館日をご確認ください。

近くの温泉

  • 鳴門天然温泉 あらたえの湯/鳴門市撫養町|蔵から車で約15分・約10km
    ボートレース鳴門に隣接する日帰り入浴専門の温泉施設。源泉を使った露天風呂とローマ風呂の2種の浴槽があります(営業時間8:00〜24:00、最終受付23:00)。入浴料金・休業日は訪問前にご確認ください。

※営業時間・定休日・日帰り入浴の可否は変わることがあります。おでかけ前に各施設の公式情報をご確認ください。

ひとことメモ(日本酒の用語)

  • 純米吟醸酒:精米歩合60%以下まで磨いた米を低温でじっくり発酵させた純米酒。華やかな香りが特徴です。
  • 精米歩合:玄米を削り、残った部分の割合。数値が低いほど、米を多く磨いていることを示します。

参考

内容に誤りがございましたら、お手数ですが info@soundrecords.jp までご連絡いただけますと幸いです。


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